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第13章 変数と配列変数

登録タグ: HSP Hot Soup Processor 変数 配列 foreach dim ddim sdim


今回は以前に紹介した「変数」について、もう少し深く入った内容をやっていこうと思います。

「変数」とは、いろいろなデータを入れておくことができる「箱」のような物です。これは以前に説明したと思います。
しかし、いろいろなデータを入れておくことのできるものは「変数」だけではありません。似たようなものに「配列変数」というものがあります。

「配列変数」には、1つの配列変数にたくさんのデータを入れておくことができるようになっています。分かりやすくいうと、大きな箱に仕切りが付いていて、それにたくさんのデータを入れることができるという感じです。
また、「変数」と同じように「配列変数」にも好きな名前をつけることができます。
ただし、1つの配列変数に異なる種類(データ型)のデータを入れることはできません。つまり、1つの配列変数に文字列(str)型と整数(int)型を混ぜて入れることはできないということです。

百聞は一見にしかずということで、早速「配列変数」を使ってみたいと思います。

; 配列変数を使ってみる
; aという名前の配列変数にint型のデータを入れてみます
a( 0 ) = 123
a( 1 ) = 456
a( 2 ) = 789
; 配列変数aの1つ目の内容を表示する
mes "a(0) の内容は " + a( 0 ) + " です。"

; foreach - loop命令を使って一度に表示する
foreach a
    ; 配列の内容を順番に表示させる
    mes "a(" + cnt + ") は " + a( cnt ) + " です。"
; 繰り返し処理はここまで、loop命令を使う
loop

; stop命令を使用してプログラムを終了する
stop

このスクリプトを実行すると、画面に「a(0) の内容は 123 です。」、「a(0) は 123 です。」、「a(1) は 456 です。」、「a(2) は 789 です。」の順に表示されると思います。

今回新しく登場した命令があるので、ここで説明しておきます。
「foreach - loop」命令は「repeat - loop」命令とほとんど同じです。違いは「パラメータのところに繰り返し処理を行う配列変数を設定する点」です。
また、配列変数の各要素(a(0)やa(1)など)は変数と全く同じように扱うことができます。

今回は配列変数をいきなり確保(用意)しましたが、あらかじめ決まった数だけ確保することもできます。
例えば次のようなスクリプト。

; 配列変数をいろいろなやり方で準備する
; int型の場合は「dim」命令を使う
; 今回は10個の要素を確保してみます。
dim a, 10
; double型の場合は「ddim」命令を使う
; 今回は10個の要素を確保してみます。
ddim b, 10
; str型の場合は「sdim」命令を使う
; これは少し変わっていて、指定した文字(バイト)数だけ
; 確保できるようになっています。
sdim c, 10
; 先ほどとほとんど同じですが、str型の配列であっても
; 複数の要素を確保することができます。
; 今回は各々50バイトの要素を16個確保しています。
sdim d, 50, 16

; stop命令を使用してプログラムを終了する
stop

このような感じで使用することができます。
ただし、「sdim」命令だけは少し使い方が違うので注意してください。

今回は以上です。

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カテゴリー:HSPの基本編
2011/09/12 23:38:34 更新

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