第2章 オブジェクト指向の基本概念
登録タグ: HSP HSP3 Hot Soup Processor ホットスーププロセッサー オブジェクト指向プログラミング OOP クラスベース インスタンスベース クラス インスタンス オブジェクト 設計図 実体 構造化プログラミング
前回は、オブジェクト指向とは何なのかという話を、構造化プログラミングと比較しながら説明してきました。
今回はそのOOPについて、基本的な概念を中心に説明していこうと思います。
OOPには主に、クラスベースとインスタンスベースの2種類が存在します。
実はHSPには本格的なオブジェクト指向プログラミングの機能は実装されていませんが、モジュール機能とモジュール変数という2つの機能をうまく利用することで、擬似的にクラスベースのオブジェクト指向プログラミングを実現できるので、この講座ではクラスベースOOPを基本として説明していこうと思います。
クラスベースOOPとは、インスタンスの設計図であるクラスを基本としたOOPのことで、有名な言語にC++言語やC#言語、Java言語、Ruby言語などがあるかと思います。
一方インスタンスベースOOPとは、クラスの代わりにその実態であるインスタンスを基本としたOOPのことで、有名な言語にJavaScript言語などがあるかと思います。
ここで、それぞれの言葉の関係を簡単に説明しておきます。
もともと構造化プログラミングでは、小さな処理を関数として、その処理の塊を呼び出す形でプログラミングを行なっていました。
しかしオブジェクト指向プログラミングでは、あるデータとそれに対する手続きをひとまとめにしたもの(オブジェクト)の設計図(クラス)を基に、実際のコード内で生成した実体(インスタンス)を、手続きを通して実体内のデータを操作する形でプログラミングを行ないます。
つまり、クラスとはデータとそれに対する一連の処理の設計図であり、インスタンスとは設計図を元に作成したオブジェクトの実体である、ということです。
先ほどOOPには主に2種類存在すると言いました、クラスベースとインスタンスベースです。
このうちクラスベースOOPでは、オブジェクトの設計図を基本としたオブジェクト指向プログラミングを行い、インスタンスベースOOPでは、オブジェクトの実体を基本としたオブジェクト指向プログラミングを行っていくことになります。
カテゴリー:HSPでオブジェクト指向編
2011/09/27 00:49:40 更新